産後の尿もれがつらいときの対処法を解説|ドリーム接骨院もおすすめ
産後の女性が抱える悩みの1つとして「産後の尿もれ」があります。出産後に尿意を感じなかったり、くしゃみや咳などで尿が漏れてしまったりする症状に苦しんでいる方は、一人で悩まずに、専門家への相談が大切です。産後の尿もれは、自然に治る場合もありますが、放っておくと慢性化したり、年齢とともに再発したりする可能性もあります。
この記事では、産後の尿もれの原因や予防・改善の方法についてわかりやすく解説します。産後の尿もれを改善し、お子さまと快適な生活を過ごせるように、ぜひ参考にしてください。
目次
産後の尿もれの具体的な症状とは?
出産したあとの尿漏れ症状で多い症例は、以下のとおりです。
- ・くしゃみや咳などちょっとしたタイミングで尿もれが起こる
- ・立ち上がるときに尿もれが起こる
- ・尿意を感じてからトイレまで間に合わない
経験のある尿もれ(尿失禁)症状がある方もいるでしょう。尿失禁は、大きく分けて以下の2つに分類されます。
尿失禁の種類 | 症状詳細 |
腹圧性尿失禁 | くしゃみや咳の動作で、お腹に力が入ったときに起こる |
切迫性尿失禁 | 尿意を感じてから排尿までの時間が短く、トイレに間に合わない |
産後の尿もれの場合は、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状が出る場合もあります。
尿失禁と聞くと、高齢の方が経験する症状をイメージする方も多いでしょう。しかしこれらの症状は、産後に出るケースも多いのです。尿失禁は産後によくある症状ではあるものの、この症状がいつまで続くか不安な方も多いのではないでしょうか。
産後の尿もれは、大きくなった子宮が膀胱を圧迫し、起こる症状です。多くの方は3〜4ヵ月ほど経過すると、子宮や膀胱もほとんど通常の状態に戻るため、症状が改善します。
産後の尿もれが続くのはどうして?尿もれのメカニズムを解説
産後の尿もれが起こる原因はいくつかありますが、多くは妊娠時や出産時の骨盤底筋のゆるみによるものです。
骨盤底筋は文字どおり、骨盤の底に位置している筋肉で、子宮や膀胱を支える役割を果たしています。
胎児の成長によって大きくなった子宮が膀胱を圧迫し、尿もれを起こす場合があるのです。
骨盤底筋は妊娠中や出産時で引き伸ばされますが、出産後は徐々に通常の状態へ戻ります。しかし、引き伸ばされる力が大き過ぎると、骨盤底筋が緩んだ状態が長引き、産後の尿もれが続く場合もあるでしょう。
分娩時に長時間いきむと骨盤底筋に負担がかかるため、筋肉疲労を起こしゆるみます。そのため、骨盤底筋のなかでも特に膀胱を締める役割を果たす「括約筋」が締まらず、座ったり、重いものを持った際に尿もれが起きるのです。
さらに、妊娠中のホルモン(リラキシン、プロゲステロンなど)も産後の尿もれが起きる要因の1つです。これらのホルモンが、骨盤の靭帯を緩め、出産がしやすい状態にします。その後、出産時に骨盤底筋のゆるみが元に戻らなかった結果、尿もれが起きやすくなるのです。
また、分娩によって膀胱の神経が損傷すると、正常に尿意を感じ取れなくなり、切迫性尿失禁を起こしてしまう可能性もあります。
このように、出産や妊娠で骨盤底筋が緩むと、膀胱を支えきれず尿もれが発生します。 逆に、骨盤底筋を鍛えることで尿もれの改善を期待できるでしょう。
産後の尿もれで困った場合は病院へ|受診のタイミングも解説
個人差はありますが、尿もれの自然回復の目安は産後3ヵ月前後です。
産後3ヵ月を大幅に超えて尿もれが続く方や症状が気になる方は、早めに泌尿器科またはかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
さらに、自己判断で症状を放置しておくのは危険です。頻尿、排尿痛、尿の濁りなどの症状がある場合、別の疾患を抱えている可能性もあります。これらの症状がある場合には、医師の診断を受けましょう。
診察の際、トイレの回数や尿量をいつも記録しておくと、医師の診断の目安にできますので、尿もれが気になる方は、毎日記録をつけておくことをおすすめします。
産後の尿もれを解消するためには?効果的な対処法を3つご紹介
ここでは、産後の尿もれの対処法を紹介します。尿漏れに悩んでいる方はぜひ対処法を参考にして改善しましょう。
具体的には、以下の3点です。
- ・正しい姿勢を保つ
- ・体に負担のかかる行動を避ける
- ・適切な水分補給をする
以下の見出しでは、それぞれについて解説します。
対処法①正しい姿勢を保つ
まず、ご自身の姿勢が正しいかを確認しましょう。 悪い姿勢のまま過ごすと腹圧がかかりやすいため、骨盤底筋が下がる可能性があります。
以下が、正しい姿勢を保つポイントです。
動作 | ポイント |
抱っこ | しっかり座るか、しゃがんで腰を落とし、胸の位置で抱っこする |
入浴 | 体に負担がかかるようであれば、沐浴する |
授乳 | 腕力だけで赤ちゃんを支えず、リラックスして授乳できる姿勢をとる |
座る | 背もたれに頼らず、背筋を伸ばして座る |
特に、育児の際は気を抜いてしまうことが多いので注意してください。
対処法➁体に負担のかかる行動を避ける
尿もれの改善には、重い荷物を持つなど体に負担のかかる行動を避けましょう。
例えば、重い荷物を持ってしまうと腹圧がかかるため、腹圧性尿失禁を招く可能性があります。
尿もれが改善するまでは体に負担のかかる行動は避け、家族やほかの方にサポートしてもらうようお願いしましょう。
また、産後すぐのガードルも避けてください。ガードルを着用すると、子宮や膀胱を正しい位置よりも下げてしまうため、より骨盤底筋に負担をかけてしまいます。併せて、ガードルと同様に、腹筋運動も骨盤底筋へ負担を与えます。尿もれが改善するまでは控えましょう。
産後の尿もれが続く方には、骨盤底筋トレーニングがおすすめです。
対処➂適切な水分補給をする
尿もれが気になって、水分を控えてしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし、水分をしっかり取らないと、膀胱炎や血栓ができやすくなり、心筋梗塞や肺梗塞などに陥るリスクもあります。
そのため、適正量の水分を摂取し、尿意を感じたらすぐにトイレへ行きましょう。
水分の過剰摂取や、一度に大量摂取するのは尿失禁の悪化を招くため注意が必要です。
少量ずつの水分をこまめに摂取するとよいでしょう。
産後の尿もれ解消におすすめの骨盤底筋トレーニング
ここまで説明した尿もれの対処法に加えて、骨盤底筋トレーニングもおすすめです。
骨盤底筋を鍛えると、膀胱を支える筋肉が引き締まり、尿漏れの改善につながります。 会陰の痛みが治まったタイミングで、毎日の習慣に取り入れてみましょう。
おすすめの骨盤底筋トレーニングは以下の手順です。
- 1.仰向けに寝る
- 2.足を肩幅に開く
- 3.手は床の上かお腹の上に置き、膝を少し立てる
- 4.肛門と膣を締めたまま、5~10秒間キープする
- 5.力を抜いて50秒休憩する
これらの流れを10回程度繰り返すと効果があります。
ポイントは、毎日少しずつトレーニングをすることです。赤ちゃんの育児や家事などで時間がない方は、隙間時間を利用してトレーニングに挑戦しましょう。
産後の尿もれに悩んでいる方は岡崎のドリーム接骨院へ!
セルフケアでも産後の尿もれが、なかなか改善しない方や不安がある方は、接骨院も検討するとよいでしょう。
当院では、以下の産後の方を対象とした尿もれの治療をしています。
産後の骨盤矯正 | 産後の骨盤矯正:安全な矯正術で骨盤を元の位置に戻す |
JOYトレ (BURN core) |
JOYトレ(BURN core):自分だけでは鍛えにくいインナーマッスルを鍛える |
これらの治療やトレーニングにより、尿漏れを改善できます。
産後の尿もれでお困りの方は、ぜひドリーム接骨院へお越しください。
Q1:産後の尿もれが起こるのはなぜですか。
A1: 妊娠や出産の影響で骨盤底筋が緩むためです。放置すると慢性化したり、年齢を重ねてから再発したりする可能性があるため、自己判断せず早めに専門家を受診しましょう。
Q2:産後の尿もれはいつ受診したらよいですか。
A2:産後3ヵ月を大幅に超えて尿もれが続く場合や症状が気になる場合は、早めに受診するとよいでしょう。