股関節の痛みや硬さの原因は?ストレッチのメリットについても解説

股関節のストレッチをする女性

股関節に痛みがあったり筋肉が硬くなっていたりして、お悩みの方もいるでしょう。

特に、筋肉の痛みが続くと日常生活に支障をきたす場合もあるので、早めに対策をする必要があります。

股関節の痛みや硬さを改善するためには、適度なストレッチや生活習慣の見直しなどが大切です。

今回の記事では、股関節の悩みの原因とそれぞれのアプローチ方法について解説します。

股関節の痛みや硬さに対して悩みがある方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

股関節の役割

座って股関節のストレッチする様子

股関節は骨盤と大腿骨が組み合わさった部分で、両足の付け根にあります。人体にあるいくつかの関節の中でも、最も大きな関節構造です。両足と胴体をつなげる大事な関節であり、なおかつ体幹と体重をしっかりと支える役割を果たしています。

たくさんの靭帯(じんたい)や筋肉から構成されており、日常生活のなかでスムーズに体を動かすために重要な部位です。そのため、痛みや硬さを改善しながら適切にケアをしていく必要があります。

 

股関節の痛みが起こる原因

股関節の痛みに悩む女性

股関節の痛みが起こる原因は、主に下記の2つです。

 

  • ・可動域が狭くなった
  • ・腸腰筋の筋力低下

 

この章では、それぞれの痛みの発生原因について解説します。対策を考える前に、自分自身の痛みが起こる原因を確認してみましょう。

 

可動域が狭くなった

先天的な構造異常でない場合、股関節などの関節の可動域(動かせる範囲)が狭なくなる原因は、関節周りの筋肉や筋膜が硬くなっていること、靭帯・関節包などの機能が低下していることなどが考えられます。

これらは、加齢や運動不足、冷え性やケガ、姿勢や動作の癖、ビタミンやミネラル等の質的な栄養不足など、様々な要因によって起こります。さらに筋力の低下に伴い、関節周りへ負担がかかりやすくなるため、突然痛みを生じやすくなるのです。

 

腸腰筋の筋力低下

腸腰筋は、股関節や骨盤を安定して支える大事なインナーマッスルの一つです。腸腰筋の筋力が低下すると、骨格のズレが起こりやすくなり、痛みの原因となってしまいます。

座った姿勢が時間が長いと、腸腰筋は弱まって筋肉が凝り固まって、冷え性やむくみにもつながるのが特徴です。股関節の痛みから体を動かさずにいると、余計に筋力も弱くなります。

筋力低下の予防のためには、筋力トレーニングやストレッチなどをして身体を動かすことが大切です。

 

股関節の硬さの原因

 

運動前に股関節のストレッチをする女性

股関節が硬くなる原因は、主に下記の3つです。

 

  • ・長時間の座位(デスクワーク・車の運転など)
  • ・運動不足
  • ・歩行と走行の姿勢が悪い

 

この章では、それぞれ3つの原因について解説します。こちらの3つに思い当たる原因がないか確認してみましょう。

 

長時間の座位

長時間座っていると、腸腰筋の筋力が低下して股関節の筋肉が硬くなります。股関節の筋肉が硬くなると、慢性的な股関節の痛みにつながるので注意が必要です。人によっては、座位によって腰痛や坐骨神経痛を引き起こす可能性もあります。

座位での仕事の合間にも、適度に立つ姿勢を取って股関節の筋肉を動かして、腸腰筋の筋肉も動かす必要があります。同じ姿勢を続ける時間が長い方は、少しの間だけでも立ったり歩いたりする時間を取りましょう。

 

運動不足

慢性的な運動不足は、全身の筋力が低下しやすくなる原因の一つです。運動量が少ないと、股関節の可動域が狭くなって股関節の筋肉が硬くなりやすくなります。筋肉が硬い状態で少しでも足を伸ばす動作をすると、痛みにつながる恐れがあります。

通勤・通学での歩数を増やしたり階段を利用したりと、股関節を動かすための動作も大切です。筋力と体力の維持のためにも、適度な運動は欠かせません。特に歩く動作は、腸腰筋の筋力低下の予防にもつながります。

 

歩行と走行の姿勢が悪い

歩行や走行の姿勢が悪いと、骨盤が下がり股関節が硬くなる場合があります。姿勢の悪さによって骨格全体のバランスが崩れて、股関節が硬くなってケガをする恐れもあります。そのため、フォームを早めに改善するのがとても大切です。

間違った歩き方(走り方)の癖がついてしまうと、股関節の調子や日常生活動作に影響する可能性があります。日常生活での歩行や走行の姿勢をしっかりと意識して、股関節が硬くなるのを予防する心がけが必要です。

 

股関節のストレッチをするメリット

股関節のストレッチ

股関節のストレッチには、下記のような3つのメリットがあります。

 

  • ・血流がよくなる
  • ・冷え性やむくみが改善される
  • ・痛みやケガの予防になる

 

この章では、それぞれのストレッチのメリットについて詳しく解説します。

 

血流がよくなる

股関節の筋肉を柔らかくし、血流を改善する効果が期待できます。腸腰筋ストレッチをすると、股関節の可動域が広がりやすくなるのがメリットです。可動域が広がると、日々の生活でもスムーズに歩行や走行ができます。

血流をよくすれば、新陳代謝を活発化できて全身の健康にもつながります。血流を改善して、骨盤の歪みを正すためにはストレッチは必要です。無理のない範囲で、ストレッチを習慣化させて継続していくと効果が見られるでしょう。

 

冷え性やむくみが改善される

股関節まわりの血流をよくすれば、冷え性やむくみの予防も可能です。凝り固まっている股関節の筋肉を少しずつ伸ばすと、血流やリンパの調子の改善が可能です。代謝が活発になり、体が冷えにくくなる効果が期待できます。

股関節ストレッチを行えば、腰椎や骨盤内の血流が活性化されて冷え性やむくみの改善に効果を発揮するといわれています。ストレッチの効果を出すためには、少しずつ無理のない範囲でストレッチを継続していくとよいでしょう。

 

痛みやケガの予防になる

加齢や生活習慣によって股関節の筋肉が硬くなると、腰痛や関節痛の原因ともなります。筋力の低下により、日常生活で歩いたり立ったりする動作がケガにつながる恐れもあります。そのため、ストレッチで柔軟性を高めるのが大切です。

股関節のストレッチをすれば、可動域が広くなり転倒のリスクを減らす効果が見込めます。股関節の柔軟性UPは、様々な運動・競技のパフォーマンスを高めることにも繋がります。ストレッチに対して不安や疑問点があれば、整骨院で相談してみましょう。

 

股関節の諸症状を改善するためにできる行動

接骨院で股関節の治療をする様子

股関節の痛みや硬さを和らげるには、下記の2つの方法が有効です。

 

  • ・適度な運動習慣をつける
  • ・整骨院に相談する

 

この章では、それぞれの方法について解説していきます。股関節の悩みを解決したい方は、ぜひ確認してください。

 

適度な運動習慣をつける

股関節は、適度に動かさないと筋力の低下につながってしまいます。股関節を含めて腰回りの筋力が低下すると、足腰をケガをしやすくなったり日常生活動作にも影響が出たりする場合があります。そして、加齢による衰えも早くなる場合もありますので、対策が必要です。

ストレッチやウォーキングなど、できる範囲から運動習慣をつけていくと筋力維持につながげられます。股関節を痛めない程度に、時間を見つけて自分自身が継続しやすい運動習慣をつけましょう。

 

整骨院に相談する

整骨院で、柔道整復師や理学療法士などの国家資格者からアドバイスをもらうのも改善につながります。整骨院によっては、股関節の柔軟性を高めるための施術やトレーニングの指導も行っているのが特徴です。

長年股関節の痛みや硬さに悩んでいる方は、一度専門家から指導を受けて改善策を見出していくとよいでしょう。整骨院に通って治療を受けたい方は、まずは近隣の整骨院で股関節に関する施術があるかどうか問い合わせてみてください。

 

股関節の痛みや硬さでお悩みならドリーム接骨院へ

接骨院で問診を受ける女性

無理に自力で解決しようとせずに、専門家に相談することもおすすめです。解剖学的に正しいストレッチ法や姿勢の改善は、専門知識がないと難しいからです。

ドリーム接骨院では、随時カウンセリングや専門の施術、股関節のお悩みに合わせたトレーニングを実施しています。股関節の痛みや硬さでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください