近くの整体院は保険適用外?保険適用となる施術を解説!
整体院の通院には、なにかとお金がかかります。少しでも、保険を利用して通院に関わる費用を抑えたい方もいるでしょう。
整体院において、保険の適用となる施術には条件があります。自分の通いたい整体院・接骨院は保険が利用可能となっているか、事前に確認しておきましょう。
今回の記事では、整体院で保険が利用できる施術や通院の際の注意点を中心に解説します。
これから整体院への定期的な通院を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
整体施術者には2通りある
整体を行う施術者は、大きく分けて下記の2通りです。
- ・国家資格者(柔道整復師などを保有)
- ・無資格 または民間資格
無資格または民間資格の整体師が営む整体院では、どんな症状でも保険は利用できません。
国家資格者が営む接骨院や整体院であれば、一部の症状・ケガに限って保険が利用可能です。保険利用可能な施術を受けるためには、接骨院や整体院に通う前に医師の診察と同意書を準備します。
なぜ整体院を利用するのか、目的をはっきりさせてから整体院を探しましょう。
整体で保険が適応される施術の料金相場
施術内容や部位数によって施術費は異なりますが、保険診療となる症状の施術は、約400〜2,000円程度が相場です。一部のみ保険の適応範囲とした場合は、混合治療となるためさらに追加の費用がかかります。
保険を利用できない施術(自費施術)の平均相場は、約3,500〜7,000円です。
希望している整体メニューがあれば、メニューが保険が利用できるか事前に整体院に問い合わせて確認しておきましょう。
整体院の保険適用条件とは?
体の一部に痛みがあるだけでは、整体院で保険は使えません。整体で保険を利用するには、下記の2点が条件です。
- ・国家資格者が施術を行う
- ・けがの治療が目的
ここでは、それぞれの詳細について解説します。自身の利用目的に沿って、通いやすい整体を見つけましょう。
国家資格者が施術を行う
「整体」の概念は幅広く人それぞれで異なるため、厳密な定義ではありませんが、施術に手技を用いる医療系の国家資格者は、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、理学療法士、(はり師・きゅう師)です。「整体師」という国家資格は存在しません。
「整体師」「カイロプラクター」などの肩書きは、日本では全て民間の資格(国家資格ではない「無資格者」)になります。こうした無資格者による施術は、症状にかかわらず、すべて保険適用外(自費)となります。
一方で、国家資格者(柔道整復師など)の営む接骨院であれば、一部の症状・ケガに限り保険が適用されます。
※大半の柔道整復師は、「接骨院」や「整骨院」などの名称で治療院を営んでいますが、「整体」という言葉の方が一般的に認知されているため、店舗の名称を「整体・接骨院」としたり、最近は保険適用の施術を一切行わない「整体院」として開業する柔道整復師も増えているため、紛らわしくなっています。
けがの治療が目的
柔道整復師が行う施術の場合は、原因がはっきりしていて、まだ負傷して日の浅い(慢性化していない)、捻挫(ねんざ)や打撲(打ち身)、挫傷(肉離れ)、交通事故によるむち打ち症などの症状が保険の適用範囲となります。
また、こうした症状であっても、施術内容や条件によっては全て保険適用ではなく、保険と自費の混合施術になるケースも多いです。
逆に、柔道整復師による施術であっても、単なる肩こりや筋肉疲労、慰安目的の施術は、保険の対象には一切なりません。
整体で全額自己負担になるケース
整体ですべての額を支払う条件としては、下記の2点が当てはまります。
- ・疲労回復やリラックスが目的(もみほぐし的な施術)
- ・民間資格者による施術(整体師、カイロプラクターなど)
ここでは、それぞれの内容について詳しく解説します。整体で全額自費負担となる条件も事前に前もって把握し、無理のないペースで整体院へ通院しましょう。
疲労回復やリラックスが目的
日常的な疲れの解消や慰安目的のもみほぐしやマッサージなどは、治療ではないので全て自費での負担です。エステやリラクゼーションサロン、もみほぐし店と同じ扱いです。
リラクゼーションで整体院を利用するなら、保険は使えない点を頭に入れておきましょう。
民間資格者による施術
整体院はもともと、国家資格者でなくても(脱サラなどでも)開業ができる仕組みになっています。しかし、民間資格の「整体師」による施術は、保険の適用外です。カイロプラクティックも日本では民間療法の範囲に入るため、健康保険を使用できません。
全額が自費負担の整体院でも、親身になって患者一人一人に寄り添い、懇切丁寧な施術を提供している整体院もあります。保険の有無を見るだけではなく、一人一人の患者に寄り添えるスタッフがいる整体院を選ぶのが何よりも大切です。
自分にとってベストな整体院を見つけて、通院を継続していきましょう。
整体院へ通院するときの注意点
保険の利用できる整体を利用する際には、下記の4点に注意しましょう。
- ・受傷した時期や原因をしっかり伝える(施術の方針を考えるため)
- ・療養費支給申請書の確認を忘れない
- ・領収証を控えておく(通院の証明のため)
- ・重複受診はしない
この章では、それぞれの注意点について詳しく解説します。これから整体院の通院を考えている方は、通院する前にぜひご覧ください。
受傷した時期や原因をしっかり伝える
受傷した原因や時期をしっかりと伝えます。急性の外傷や慢性疼痛など、症状によって保険の適応対象範囲が異なるので注意しましょう。
療養費支給申請書の確認を忘れない
接骨院では、自費負担額を除いた療養費の請求のために、療養費支給申請書を利用します。接骨院が、患者に代わって保険者へ療養費を申請するための書類です。不正な請求を防止する目的もあります。
申請書には、必ず直筆で署名をします。間違った内容の場合だと、保険が利用できなくなるケースもあるため、申請書の内容を慎重に確認してから自筆でサインをしましょう。
申請後に、支払い金額から自費負担分を差し引いた額が保険者から還付されます。
領収証を控えておく
領収証には、受診日時や施術内容、自費負担分が明記されているので必ず控えておきましょう。確定申告の際に、医療費の証明として利用するためです。条件を満たすと、確定申告時に医療費控除の対象となり、還付金が入る場合があります。
のちに健保組合から医療費についての通知がくるので、そちらと照らし合わせて改めて確認しましょう。確定申告以外にも、毎月の整体院にかかる費用を把握するために、領収証を保管しておくと役に立ちます。
重複受診をしない
ほかの病院や接骨院でも治療中の症状・けがの場合、保険の利用はできません。金銭面を考えると、他院との重複受診は控えた方が賢明です。
整体院選びのポイント
整体院を選ぶ際は、自分の症状に適した整体院を選択しましょう。国家資格者の整体を受けたいと考えている方は、事前に接骨院や整体院のホームページやパンフレットなどで確認しましょう。
気になる症状のほかにも、通院費や場所を見て、定期的に通えるか見極めが大切です。
近くの整体院で保険が適用になるかしっかり確認を!
整体院の保険利用について詳しく知りたい方は、ドリーム接骨院へいつでもご相談ください。整体院における保険対応となる施術、自費でのメニューなどに関しての質問や相談も、随時受け付けています。
整体院で利用できる保険について理解と注意したうえで、自分の体の状態や目的に合った適切な治療を続けましょう。自身の金銭面や生活を考えつつ、無理のない通院を継続していけば、自身の健康増進や症状の改善につながる可能性があります。