産後うつが心配なら症状チェックがおすすめ|効果的な対処法も解説

産後うつに悩む女性

「母親になるプレッシャーで、眠れない日々が続いた」
「出産してから気持ちがふさがってばかり……」
「出産後から、なんとなくしんどいと感じる」

このように感じる方は、産後うつになっている可能性があります。

まずは症状チェックを行い、正しい対策が大切です。
この記事では、産後うつの症状チェックの方法や原因、対策方法を解説しています。

病院でも広く使用される症状チェックの方法を紹介しているため、受診の必要性がわかります。まずは産後うつの自覚の有無にかかわらず、症状をチェックしてみましょう。

 

産後うつになりやすい人とは

産後うつが発症している女性

産後うつはおよそ10人に1人かかると言われており、産後3か月以内に発症するケースがほとんどです。

ではどのような症状が「産後うつ」なのでしょうか。産後うつの症状は、以下の項目が挙げられます。

  • ・気分の落ち込みがあり、意欲がわかない
  • ・人に会いたいと思わない
  • ・自分の子どもがかわいいと思えない
  • ・夫が家事や育児に協力してくれず、不満を感じる
  • ・身だしなみに気をつかわなくなった
  • ・疲れやすくなった
  • ・このあと楽しみがない
  • ・眠れない日が続いている
  • ・食欲がわかない
  • ・意図せずに泣いてしまう
  • ・家事や育児を段取りよくこなせない
  • ・イライラがとめられない

 

これらに該当する数が多いほど、産後うつの可能性は高いでしょう。

また、マタニティブルーも類似した症状が出ます。マタニティブルーは1〜2週間で緩和する場合が一般的で、産後うつは2週間以上持続するのが特徴です。

症状が長期的に続く場合は、すぐに医療機関の受診を検討しましょう。

 

産後うつの原因

産後うつになってしまう原因

産後うつの原因は、主に以下の3つがあります。

  • ・ホルモンバランスの乱れ
  • ・ストレス
  • ・育児による睡眠不足・疲れ

 

「産後うつかもしれない」と感じる方は、ご自身が該当していないかチェックしてみましょう。

 

原因1:ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも、産後うつの一因と考えられています。

エストロゲンは自律神経のバランスを整え、プロゲステロンは体温上昇・食欲増進などに影響が出るためです。出産後、エストロゲンとプロゲステロンの急激な減少により、自律神経の調節が崩れます。その結果、不安や抑うつ感などを増加させる可能性があるのです。

特にホルモンバランスの変化は、脳のストレスに対する耐性を低下させ、物事を悪く捉えられてしまう場合があるので注意が必要です。

 

原因2:ストレス

産後うつは、さまざまなストレスが関与しています。

具体的な要因として考えられるのは、育児や家事を一人でこなす「ワンオペ」状態や、母親になるプレッシャー、周囲の行動や言動に対するストレスです。

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-Ⅳ)によると、産後うつは特に産後4週間から6週間の間に発症しやすいとされています。

母親になったあとのストレスに対処するためには、慣れない仕事量や心境の変化によるストレスに気をつけ、周囲のサポートを受けることが大切です。

 

原因3:育児による睡眠不足・疲れ

産後3か月程度までは、2〜3時間ごとに授乳しなければなりません。

こまめに授乳しなければならないため、母親の睡眠時間や休息時間が減ったり、細切れでしか時間を確保できなかったりするでしょう。肉体的な疲労感が強くなり、気分も落ち込みやすいため、産後うつの発症につながるのです。

特に産後は、家事や育児に慣れるまで精神的・肉体的な労力が必要です。一人でがんばり過ぎず、まわりの方を頼りましょう。

 

産後うつの症状をチェックする方法

産後うつの症状のチェックリスト

産後うつの原因をチェックしても、「自分が産後うつかわからない」と思う方もいらっしゃいます。

実際に臨床現場で産後うつのスクリーニング検査に使用される『エディンバラ産後うつ病自己評価票』をもとに、症状チェックリストを作成しました。

最近の7日間の状況に、以下の項目が当てはまるかどうかを、0〜3の4段階で評価してみましょう。

  • ・笑えなくなり、物事の面白い面がわからなくなった
  • ・物事を楽しみにできない
  • ・物事がうまく行かなかったとき、自分で自分を必要以上に責めた
  • ・漠然としているが、不安感や心配に襲われた
  • ・漠然としているが、恐怖心に襲われた
  • ・タスクがたくさんあり、大変なように感じた
  • ・不幸だと感じ、眠れなくなった
  • ・悲しい気持ちや、惨めな思いをした
  • ・不幸だと感じ、泣いてしまった
  • ・自分で自分を傷つける発想がわいてきた

 

合計点が9点以上であれば、産後うつの可能性があります。早めに医療機関への受診をおすすめします。

上記のチェックリストはあくまで産後うつのスクリーニング検査であり、確定診断のためのツールではないため、注意しましょう。

 

産後うつの改善方法

産後うつのカウンセリングを受ける女性

産後うつは正しく対処すると、改善できる症状です。

以下で紹介する対処法を実践してみてください。

 

  • ・カウンセリングを受ける
  • ・環境を改善する
  • ・カイロプラクティックを受ける

 

それぞれについて解説します。

 

対策方法1:カウンセリングを通じて疲れた「心」を癒やすアプローチ

産後うつの方は一人で抱え込まず、専門家のカウンセリングを通じて心のケアを行いましょう。

産後うつの方が利用できるカウンセリングの一例は以下のとおりです。

 

病院 ・カウンセリング
・薬物療法
行政(子育て世代支援包括支援センター) 赤ちゃん検診
産後うつのスクリーニング検査
保健師による相談
悩みのヒアリング
必要な情報提供やアドバイス・保健指導
支援プランの提案
保健医療・福祉機関との連絡調整

 

上記のように、産後の悩みを相談できるサービスがあります。

行政では、保健所や児童相談所などをはじめとし、さまざまな機関から母子をサポートする体制を構築しています。子育て世代包括支援センターでは、子育て経験者による相談支援や、産後ケアとして母子への心身のケアなどを行っています。

産後の子育ては一人で悩みを抱え込まず、まずは行政や子育て経験者へ相談しましょう。

 

対策方法2:環境の改善で「心」への負担を減らすアプローチ

産後うつの原因は環境も影響しているため、心の負担を減らすアプローチが必要です。

一人で育児の不安を抱え込むと心の負担が増え、自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。改善するためには、ママ友など周囲に相談することや、育児に完璧を求め過ぎないことが重要です。

医師の許可が得られる場合は、軽い運動も行ってみましょう。適切な骨盤の位置に戻すだけでなく、心をリフレッシュさせる効果も期待できます。

また、運動や朝日を浴びると、幸せホルモン「セロトニン」が増え、抑うつ症状の改善が期待できるでしょう。

 

対策方法3:カイロプラティックで「神経」の乱れを正すアプローチ

カイロプラクティックは神経の働きを改善する手技療法です。産後うつなどの自律神経の乱れにも効果があります。

一般的なカイロプラクティックの手順は以下のとおりです。

  • 1.病歴や検査を確認する
  • 2.カイロプラクティックが適応症か確認する
  • 3.身体の歪みを確認する
  • 4.手技療法を施す

 

施術場所によっては、手技療法だけでなく生活習慣のアドバイスも行われます。生活習慣に不安がある場合は相談しましょう。

 

産後うつでお困りならドリーム接骨院へ

産後うつの治療を受ける女性

ドリーム接骨院では、産後うつの方に対し、女性ホルモンの低下による自律神経のバランスを改善する施術を施しています。

『脳と自律神経のバランスを整えるコース』では以下のメニューを受けられます。

トルクリリース・テクニック 脊髄の神経の乱れを整え、身体の不調を改善
ニューロ・オリキュロセラピー 耳介へ刺激を与え、神経の働きを改善
アクティベータ・メソッド 脊髄の神経の乱れを整え、身体の不調を改善
ニューロパターン・セラピー ストレスなどが起因である慢性的な症状を改善

費用は、初回:7,700円(税込)/2回目以降:5,000円(税込)です。
産後うつでお悩みの方は、ぜひドリーム接骨院へお越しください。

Q1:産後うつの症状やサインは?
A1:気分の落ち込みや不眠などの抑うつ症状が、産後3か月以内かつ2週間以上続く場合は、産後うつの症状の可能性があります。

Q2:産後うつはどうしたら改善しますか?
A2:十分な休息と、抱え込み過ぎないことが重要です。周囲のサポートを受けつつ、自分なりのリフレッシュ方法を見つけましょう。