左側だけ腰痛になる原因とは?主な症状や対策について解説
左側のみ腰痛になってしまい、日頃から痛みに悩まされている方もいるでしょう。「なぜ左側だけ痛いの?」「痛みがひどくて何もできない!」などと、生活を送ることもままならない場合もあります。
左側腰痛の症状改善のためには、正しい治療と予防策を講じることが大切です。もしも普段の生活でついてしまった癖が原因であれば、それを治さない限りまたすぐにぶり返して根本改善しませんし、内臓系の隠れた病気が原因で腰痛を発症していることもあります。
今回は、左側だけ腰痛になる原因と対策について解説します。この記事を読めば、左側だけの腰痛の原因と日常生活での改善方法の把握が可能です。辛い痛みを解消をするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
目次
左側のみの腰痛とは
腰痛は腰全体だけではなく、片側のみ発症する可能性があります。片側を振り返る癖や腎臓系の内臓疾患など、痛みの原因はさまざまです。日常生活での何気ない動作が、片側のみの腰痛につながっている場合があります。
腰痛を緩和させる主な方法は、生活習慣の改善や適度なストレッチ、姿勢を整えるなどのセルフケアです。日常生活での腰痛対策も大切ですが、根本的に治すためには専門家に見てもらって適切な治療をしていく必要があります。
左側のみ腰痛になる原因
左側の腰痛になりやすい癖や動作などで挙げられるのは、主に下記の4つです。
・よく左側に体を動かしている(仕事や車の運転など)
・生活習慣によるもの(運動不足や猫背など)
・長時間の座位(腰への負担がかかりやすいため)
・出産して間もない(女性の場合)
この章では、それぞれの原因について解説します。自分に当てはまる原因を確認してみましょう。
よく左側に体を動かしている
左側に体を振り向く動作の多い方は、左側の腰痛になりやすくなります。運転席からうしろを振り向いたり、子どもを抱っこしたりしているときに左に振り向く姿勢などです。
痛みが発生する主な理由は、左側に向く動作が多いと結果的に左腰に重心が傾いてしまうためです。特に、仕事で重い荷物の運搬作業をしたり、激しいスポーツをしたりと、腰に負担のかかる動作が多い方は片側腰痛のリスクが高まります。
生活習慣によるもの
普段からあまり運動をしていない方は、可動域が狭くなり片側の腰痛になりやすい傾向があります。テレビやスマホを見ているときに、片側の足を組む癖がある方も発症しやすいため注意が必要です。
足を組む癖と運動不足によって、腰痛が悪化してしまう恐れがあります。間違った姿勢も、骨盤が歪んで腰痛の原因になりかねません。足の癖の改善と正しい姿勢を意識しつつ、軽い体操やストレッチなどを生活に取り入れて腰痛対策をしましょう。
長時間の座位
長時間、デスクワークや勉強などで同じ席に座りっぱなしの方は片側の腰痛になりやすくなります。その席で左側にひねる動作が多いと、腰の重心が左側にかかってしまうためです。ひねる動作によって左の腰が圧迫されて、腰椎を痛めてしまいます。
腰椎を痛めると、椎間板ヘルニアになる可能性もあるので注意が必要です。長時間の座位は腰全体を圧迫するため、時間を見ながら適度に動くと腰痛の予防につながります。運動不足を感じている方は、腰痛予防のために軽い運動を取り入れて、体幹の筋肉を動かすことが大切です。
出産して間もない(女性の場合)
出産して間もない女性は、骨盤が歪んでおり腰痛になりやすくなっています。子どもを抱っこする動作や育児中の姿勢によっては、腰痛を悪化させる可能性があります。どうしても痛みを感じる場合は、無理な動作をしないことが大切です。
また、女性の腰痛の原因として子宮内膜症・子宮筋腫・膵炎の可能性もあります。痛みがなかなか引かず日常生活に支障が出ていれば、早めに痛みの原因を知り、治療を受ける必要があります。
左側の腰痛に隠れている可能性がある疾患
左側の腰痛には、疾患が隠れている場合があります。それは、主に下記の3つです。
・椎間板ヘルニア(足のシビレが起こる場合もある)
・筋筋膜性腰痛(痛みの範囲が広い)
・内臓系の疾患(腎臓・脾臓・すい臓など)
この章では、それぞれの症状について解説します。自分自身に思い当たる症状がないか確認してください。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、骨と骨でクッションの役割を果たす椎間板を痛める疾患です。
加齢や重い物を運ぶ作業などによって、椎間板に負荷がかかり発症することがあります。
人によっては足のシビレを起こし、思うように動けなくなる点も特徴です。そして、腰や背中にもシビレのような痛みがある場合、椎間板ヘルニアの可能性があります。
ただし、世界の医学会では「ヘルニア」や「狭窄症」などの構造的な異常と腰痛の間には明確な因果関係がないこともわかっています。ヘルニアの状態でも腰痛のない人が数多く存在し、逆に手術でヘルニアを除去しても腰痛を再発する人がいるからです。
ですから、仮に病院で「このヘルニアが痛みの原因ですね」と診断されたとしても、実際には次に紹介する筋筋膜性腰痛のことがよくあります。
筋筋膜性腰痛
腰痛の85%は原因のはっきりしていない非特異的腰痛であり、そのほとんどは筋肉や筋膜に原因があると言われています。
レントゲンによる画像診断では筋肉や筋膜の異常は分かりませんし、痛みを感じる患部に痛みの原因(トリガーポイント)があるとも限りません。そのため、触診や動作検査などを通じて、筋膜の癒着や筋肉のコリなどを探り、真の原因を見極めることがとても重要です。
内臓の疾患
左側の腰痛は、内臓の疾患が引き起こしている場合があります。安静にしているときにも痛みを感じるなら、内蔵疾患の可能性もあるので注意が必要です。胃・脾臓・膵臓・腎臓に負担がかかっていると、左側の腰痛が起こる可能性があります。
発熱や嘔吐などをともなう場合は、早めの受診が必要です。どの診療科を受診するか迷うときは、まずは病院の内科を早めに受診して診察してもらいましょう。疾患があれば、医師によって疾患に合わせた治療を進めていきます。
左側の腰痛の改善策
左側の腰痛に対しては、下記のような予防・改善策があります。
・腰痛予防のストレッチ
・意識して癖を改善する
・整骨院や病院の受診・通院
この章では、それぞれの予防・改善策について解説します。痛みの改善のためにベストな方法を探してください。
腰痛予防のストレッチ
腰痛予防(または緩和)のためのストレッチをすると、片側腰痛が軽減する効果が期待できます。長時間の座位が必要な場合も、適度に立ったり軽いストレッチをすると腰痛予防につながります。
ただしあまりにも痛いときは無理をせず、安静にすることも大切です。湿布や温かいタオルを腰に当てて、ベッドで楽な姿勢になってゆっくりと休みましょう。
就寝前や入浴後などに、一日の腰の疲れを和らげるためのストレッチも効果が見込めます。
意識して癖を改善する
同じ方向に向く癖がある方は、できるだけ反対側の動きも意識する必要があります。ふとした瞬間、突然腰の痛みが走る可能性もあるためです。運転中や仕事中も、姿勢に注意して片側に偏りすぎない心がけが予防につながります。
猫背も腰を痛める原因になるので、正しい姿勢を意識して腰に負担をかけないようにします。足を組む癖は片側腰痛の原因の一つなので、焦らず徐々に改善していく必要があります。
整骨院や病院の受診・通院
片側腰痛によって日常生活に支障が出ている方は、早めに整骨院を受診して原因を知りましょう。筋筋膜性腰痛のような症状の場合、患部への湿布や痛み止めの薬などでは改善が難しいため、痛みを引き起こしている本当の原因(トリガーポイント)を整骨院で見極めてもらうと良いでしょう。
内臓疾患が原因の場合は内科を受診して、適切な治療を受ける必要があります。内臓疾患の早期発見によって、症状改善が早くなる見込みもあるからです。
左側のみの腰痛でお悩みならドリーム接骨院へ
左側の腰痛になる原因は人それぞれです。原因に見合った対策を取れば、改善が期待できます。腰痛をこれまで以上に悪化させないためには、日頃の生活習慣の見直しも大切です。
なぜ左側の腰痛になったのか原因を知りたい方は、ドリーム接骨院へご相談ください。カウンセリングや触診、検査などをもとに、左側の腰痛に対して効果的な施術や改善策を提案いたします。