肩こりの通院先は整体とマッサージどっち?特徴や違いも詳しく解説!
「つらい肩こりを治したいけど、整体とマッサージのどっちに通うべきかわからない…」と悩む方は多いでしょう。
そもそも整体とマッサージにはどのような違いがあるのか、疑問に思う方もいらっしゃると思います。
肩こりは、ひどくなると日常生活に支障をきたしてしまうため、そうなる前に最適な施術を受けたいですね。
そこでこの記事では、肩こりを解消するには整体とマッサージのどっちに通うべきかについて解説します。整体とマッサージの違いや、肩こりに適した通院先がわかる内容です。
肩こりにお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
そもそも整体とマッサージの違いは?
整体とマッサージの違いは、大きく分けて「施術者」と「施術目的」の2点です。では、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、整体とマッサージの特徴を具体的にご説明します。
整体の特徴
整体の施術者は、柔道整復師のような国家資格は必要とされておらず、資格がなくても施術を行えます。
また、整体の施術目的は、体のずれや歪みを矯正して元の状態に近づけ、痛みやしびれ、こり、張りなどを改善する点にあります。
マッサージのように手のみで施術を行うのではなく、全身を使って利用者の体をほぐし、整えるのです。
日常生活で知らず知らずのうちに生じてしまう体のずれや歪みは、慢性的な痛みの原因となります。このような痛みの原因に着目し、症状を根本から解消するのが整体です。
マッサージの特徴
本来「マッサージ」とは、国家資格を有する「あん摩マッサージ指圧師」が行う施術を指します。あん摩マッサージ指圧師が行う施術には、「押す・揉む・さする・なでる・叩く」などの手技を用いるあん摩術やマッサージ術、指圧術などがあり、疾患の治療や健康の維持増進を図る目的があります。
しかし近年は、あん摩マッサージ指圧師の資格をもたない施術者が行う「もみほぐし」や「リンパマッサージ」などが急拡大しており、これらのすべてを含めて「マッサージ」と呼んでいるのが実情です。
もみほぐしやリンパマッサージなどの施術の目的は、リラクゼーションになります。これらの施術は、固まってしまった筋肉に刺激を与えて、こりを解消すると共に血流を良くし、心身のリラックス効果を高めるものです。
肩こりへの施術は整体とマッサージでどう違う?
ここからは整体とマッサージそれぞれの肩こりに対して行う施術について解説します。
なお、ここでは「マッサージ」を、本来の意味であるあん摩マッサージ指圧師の施術ではなく、もみほぐしやリンパマッサージなどのリラクゼーションを目的とするものとして解説していきます。
整体の肩こりへの施術
整体では、こりのある肩周辺だけでなく全身にアプローチをします。なぜなら、整体では、肩こりの原因が肩だけにあるとは限らないと考えるからです。
例えば、背骨や骨盤の歪みが原因で肩がこってしまうケースがあります。体の歪みによって周辺の筋肉に負担がかかり、こりが生じてしまうのです。
整体ではこのように痛みの根本的な原因に目をむけ、全身の状態を見て調整します。そして、継続的な通院によって体の歪みを矯正し、根本から肩こりの解消を目指します。
マッサージの肩こりへの施術
マッサージは第一の目的がリラクゼーションであるため、整体のような体の矯正は行いません。
従って、肩こりを根本から解消するのではなく、気持ちよく筋肉をほぐしてこりを和らげる施術になります。
マッサージの施術では、肩周辺の筋肉を重点的に揉み、筋肉の緊張を緩和させていきます。
これにより、肩のこりを和らげると共に、血行を促進させてリラックス効果を促していきます。
肩こりは整体とマッサージどっちに通う?
肩こりに悩んだ際、整体とマッサージのどっちに通うのが適しているかは、肩こりの程度や症状が続いている期間によって異なります。
整体が適している場合とマッサージが適している場合をそれぞれご説明します。
整体が適している場合
整体に通うのが適しているのは、以下のような場合です。
- ・骨盤の歪みや体のバランスの乱れが原因で肩がこってしまった場合
- ・慢性的な肩こりに悩んでいる場合
- ・肩こり以外の症状もある場合
整体では肩こりの根本的な原因を取り除けるため、程度が重い方や長い期間悩まされている方は、整体に通うのが適していると言えます。
整体に継続的に通い、肩こりをおおもとから解消しましょう。
マッサージが適している場合
マッサージに通うのが適しているのは、以下のような場合です。
- ・体の矯正よりもリラクゼーションを求める場合
- ・一時的な肩こりなど程度が軽い場合
- ・肩こり以外の症状が現れていない場合
このような場合は、マッサージで気持ちよく肩周辺の筋肉をほぐしてもらうのが適していると言えます。
マッサージで心身共にリラックスし、全身の血流をよくして、肩こりを緩和しましょう。
肩こりに効果的なセルフストレッチ
ここからは職場や自宅で簡単にできる、肩こりに効果的なセルフストレッチをご紹介します。
こまめなストレッチは、肩こりの緩和や予防に有効です。仕事や私生活のすきま時間に、ぜひ実践してください。
肩甲骨周辺をほぐすストレッチ
肩甲骨周辺をストレッチすると、背中から肩にかけての筋肉が緩み、肩こりが和らぎます。ストレッチの手順は以下の通りです。
- 手順1 肘をV字に曲げて、手を鎖骨付近に置き、肘を肩より上の高さに上げる。
- 手順2 ゆっくり息を吐きながら、肘をなるべく下げないようにして後ろに引く。
- 手順3 肩甲骨を強く寄せ、そのまま肘を下げる。
このストレッチを1セットにつき5回ほど繰り返しましょう。
肩甲骨周辺をほぐすストレッチ
次にご紹介するのは、肩甲骨の動きが悪くなる原因である、腕の付け根と肋骨付近の筋肉のストレッチです。手順は以下の通りです。
- 手順1 座った状態で両手を上に伸ばし、手のひらを合わせる。
- 手順2 肘を少し曲げ、耳の横から頭の後ろに移動させる。
- 手順3 その状態で再度肘を伸ばし、体を大きく左右に動かして体側を伸ばす。
体側が伸びて肩甲骨の動きが滑らかになると、肩こりが緩和します。
整体とマッサージのどっちに通うかは肩こりの程度や期間に応じて選ぼう
整体は、体のずれや歪みなど痛みの根本的な原因にアプローチし、肩こりをおおもとから解消します。そのため、程度の重い肩こりや慢性的な肩こりを抱えた方は、整体に通うのが適しているでしょう。
一方マッサージは、リラクゼーションを目的とし、気持ちよく体をほぐしてくれます。一時的な肩こりの方や、心身ともにリラックスしたい方に適していると言えます。
整体とマッサージのどっちに通うかは、肩こりの程度や期間などに応じて適切に判断する必要があります。
マッサージで解消できる程度の肩こりなのか、整体に継続的に通う必要がある肩こりなのかを考え、ご自身に合った通院先を選んでください。